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SBD Insight: 自動運転車の制御を突如、安全にドライバーへ突然切り替えることは可能か?

2019年4月8日

米ボーイング製ツインジェットシリーズの737 MAXは現在、80以上の国で運行を停止し、搭載するオートパイロットシステムの安全性が検証されています。この懸念は自動車業界にも影響を及ぼすのでしょうか。

航空機のオートパイロットシステムには、現行の自動運転車向けシステムと比較しても、対処すべき「不測の事態」というものが少なく、パイロットは厳選され徹底的な訓練を受けています。また、航空業界には自動車業界よりも厳しい規制が課せられています。しかしながら現在、パイロットが認識していないようなオートパイロットシステムが存在し、それが不適切な作動を招くと一部では考えられています。

自動運転車にも同様の問題が起きる可能性はあるのか? 車両および搭載システムはドライバーと明確にコミュニケーションをとることができるようになるのか? 

自動運転システムがより高性能となれば、当面の間はバックアップとしてドライバーの存在が必要であるものの、ドライバーによる車両の操作介入はさらに少なくなるでしょう。未来の「ロボタクシー」のような車両だけでなく、現在販売されている車両でもその可能性があります。ある日車両が、OTAアップデートによって特定の状況下でドライバーの操作無しにほぼすべての道のりを走行できるようになったら、ドライバーは即座に順応できるのでしょうか?

ほとんどのケースで、今後ドライバーは前方の交通状況、車両の位置や周辺状況、さらに目的地へのルートすらモニタリングする必要がなくなるでしょう。ただし緊急時には、ドライバーに車両の制御が切り替えられます。ドライバーは、車両が引き続き制御する機能とそうでない機能、作動中のシステムなどについて把握し、ドライバーの介入が必要になった原因を即座に理解する必要があります。残念ながら、SBDが実施した自動運転機能搭載車のベンチマーク評価では、車両とドライバーとのインタラクション(HMI)が不十分であるということが明らかとなりました。

自動運転システムが特定の状況に対応できないと判断した際、車両はドライバーへのタスク切り替えを段階的に支援する必要があります。またドライバーの介入がない場合には、車両が減速や停止などリスクを最小限に抑えるための操作を行い、車両が対処できないような状況を、事前の予告等なく突然ドライバーに押し付けるようなことがあってはなりません。

業界は、自動運転機能を備えた車両を世に出すだけでなく、ドライバーを教育することも必要です。自動運転技術に対応できるよう、車両、ドライバー、法規制を最適化するのです。

運転免許についても再度検討する必要があります。自動運転車の操作は、通常の運転操作に加えて必要となる技能であり、訓練が必要です。車両の制御の突如かつ安全な切り替えをどのようにドライバーに訓練するのかということが新たな課題となります。

車内モニタリング技術も非常に重要な役割を担うことになるでしょう。ドライバーが正確に車両の性能や状態を把握するだけでなく、反対に車両側からもドライバーができることをきちんと伝えられなければなりません。そのために不可欠なのが優れたHMIです。

SBD Automotiveの自動運転車部門・統括責任者Alain Dunoyerは次のように述べています。「設計および実装の優れた自動運転車を実現するためのロードマップというものはありません。リスクや制限は常に存在しますが、成功すればOEMにとって非常に大きな機会となります。SBDでは業界で最も革新的な自動運転対応車両のベンチマーク評価を実施し、各システムの長短を比較、HMIについてのゴールデンルールを策定するとともに、競争力が高くドライバーによる直感的な操作が可能なADASパッケージ開発を支援しています。」


SBDの「自動運転機能ユーザビリティベンチマーク評価」に関する詳細は下記までお問合せください。

 

 

SBDジャパン
Eメール: Postbox@sbdautomotive.com
TEL: 052 253 6201

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